40代は仕事や家庭での責任が重くのしかかる一方で、ライフイベントに伴う出費も多く借金に陥りやすい年代です。この記事では、40代の借金の平均的な額と借金問題の実態について探っていきます。
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40~49歳の家を含めない借金平均額は120万円ほど
40~49歳 | |
2020年1~3月期 | 68 |
2020年4~6月期 | 65 |
2020年7~9月期 | 40 |
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002210017
統計名:家計調査 貯蓄・負債編 二人以上の世帯
表番号:8050
表題:貯蓄・負債(世帯主の年齢階級別)
データ:住宅・土地以外の負債【万円】 二人以上の世帯
40~49歳の平均借金額の統計を見てみます。
40~49歳の借金平均額は40万円でした。
借金をする人、しない人はかなりしっかりと分かれる傾向がありますので、この平均額は借入れをしている方の中央値ではないことが分かります。
かなり大雑把な計算をするとすれば、3割の人が借金をしているとして、残りの人が借金をしていない場合には、借金をしている人の平均値は120万円ぐらいと、それなりに信憑性がある数字になりました。
以下は120万円の借入れについて、返済額などのデータです。
120万円の返済データ | |
借入額 | 1200000円 |
毎月の返済額 | 28548円 |
月間の利息額 | 8548円 |
年間の利息額 | 102575円 |
総利息額 | 512875円 |
毎月
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40代の借金の現状
40代は、ライフステージの変化に伴い、借金の状況が大きく変化する年代です。特に、結婚や子育て、住宅購入などのライフイベントが重なることで、借金額が増加する傾向にあります。また、単身世帯と二人以上の世帯では、借金の理由や平均額に大きな差異が見られます。
40代が借金をする割合(単身世帯と二人以上世帯)
金融広報中央委員会が実施した「家計の金融行動に関する世論調査」(2022年)によると、40代の借金保有率は、単身世帯で22.4%、二人以上世帯で61.8%となっています。二人以上世帯の借金保有率が高いのは、住宅ローンを組む世帯が多いためと考えられます。住宅ローンは高額な借り入れであるため、借金保有率を押し上げる要因となっています。
一方、単身世帯の借金保有率は22.4%と、二人以上世帯と比べると低い水準にとどまっています。これは、住宅購入を行わない単身世帯が多いことが要因の一つと考えられます。ただし、単身世帯であっても、約5人に1人は何らかの借金を抱えているのが実情です。
40代の借金の平均額と中央値
40代の借金額を見ると、単身世帯と二人以上世帯で大きな差が見られます。単身世帯の平均借金額は606万円ですが、二人以上世帯では1,673万円と、単身世帯の約2.8倍に達しています。この差は、住宅ローンの有無が大きく影響しているためです。
また、中央値を見ると、単身世帯で110万円、二人以上世帯で1,600万円となっており、平均値との乖離が大きいことがわかります。これは、借金額の分布に偏りがあることを示しています。二人以上世帯では、住宅ローンの影響で借金額が高額化する一方で、単身世帯では少額の借金が中心となっているためです。
40代が借金する主な理由・目的
40代が借金する理由は、世帯構成によって大きく異なります。二人以上世帯では、「住宅の取得・増改築」を目的とした借金が最も多く、全体の55.1%を占めています。40代は住宅購入のピークを迎える年代であり、多くの世帯が住宅ローンを組んでいることがわかります。また、「耐久消費財の購入」を目的とした借金も26.1%と多くなっています。これは、家族構成の変化に伴い、自動車などの高額な商品を購入するケースが増えるためと考えられます。
一方、単身世帯では「日常の生活資金」を目的とした借金が最も多く、全体の46.9%を占めています。単身世帯は、家族からの経済的支援を受けにくいため、生活費が不足した際に借金に頼らざるを得ないケースが多いと考えられます。また、「旅行・レジャーの資金」を目的とした借金も20.3%と、二人以上世帯と比べて高い割合となっています。
40代の年収と返済に充てられる金額とは
40代の年収と返済に充てられる金額はいくらなのか?は個人の収入・支出と資産・負債によって変わってきます。まずは平均年収で見てみると510万円でした。
40代の平均年収
- 全体:510万円
- 男性:573万円
- 女性:403万円
40代の平均年収が510万円ですが、結構高いという印象はありませんか?
一方で、手取額は当然もっと少なくなり「酒居会計事務所」のホームページでは目安額を確認することが出来ます。
年収:510万円⇒391万円
ここからはこの40代の手取額で借入額における危険度を見ていきます。
40代の月間支払い額における危険度は10.9万円までが目安
40代の月間支払い額における危険度は10.9万円までが目安です。
以下は40代の年収手取額における情報まとめ表です。
金額(万円) | |
年収 | 391 |
月収 | 32.6 |
返済に充てられる額 | 10.9 |
これは月間の支払いに占める借金返済金額は1/3までが安全圏目安と考えられていて、この目安は「総量規制」というものに基づいた考え方です。
総量規制とは
総量規制とは、消費者金融などで貸し付けの規制として収入の1/3までとするものです。以下に詳細を引用しています。
新たな貸付けにより借入残高が、年収の3分の1を超える場合に、原則として返済能力を超えるものとして禁止されるのが、いわゆる総量規制です。
https://www.j-fsa.or.jp/association/money_lending/law/annual_income.php
この総量規制は必ずしもうまく機能しているかはさておき、借金返済について一つの目安になります。
そのため、40代における月間の返済に充てられる金額で安全圏は10.9万円が目安と考えてください。
40代:年収と借り入れ金額別の危険度
収入の1/3までは返済が出来る見込みが総量規制の意図になりますが、40代における借入額がいくらまでなら危険では無いのかを具体的に見ていきます。
なお、計算については一般的と考えられる数値を利用しています。
年利はクレジットカードのリボ払いで良くみる「15%」、支払い回数は「60回(5年)」で計算しています。
また月額や年額は5年間の平均値なので、必ずしも現在の支払い項目の状況と一致するわけではないこと、端数計算で計算差があります。
独自に計算をしたい方は「プロミス:ご返済シミュレーション」で計算してみてください。
40代:借金100万円の危険分析表
100万円の返済データ | |
借入額 | 1000000円 |
毎月の返済額 | 23790円 |
月間の利息額 | 7123円 |
年間の利息額 | 85479円 |
総利息額 | 427396円 |
借金100万円の月間支払い額は23790円です。
また借金100万円の月間の利息額は7123円です。
40代で借金100万円の返済は全然余裕ですが、返済に月々2万円超を充てている点を考えると、人によってはこの2万円が重要に感じるかもしれません。
40代:借金150万円の危険分析表
150万円の返済データ | |
借入額 | 1500000円 |
毎月の返済額 | 35685円 |
月間の利息額 | 10685円 |
年間の利息額 | 128219円 |
総利息額 | 641094円 |
借金150万円の月間支払い額は
また借金150万円の月間の利息額は
40代で借金150万円の返済は多少収入が減ったとしてもまだまだ余裕があります。
ただ、月々1万円の利息を払っていると考えると、早めに借金をなんとかしたいと考える方もいるかもしれません。
40代:借金200万円の危険分析表
200万円の返済データ | |
借入額 | 2000000円 |
毎月の返済額 | 47580円 |
月間の利息額 | 14247円 |
年間の利息額 | 170958円 |
総利息額 | 854792円 |
借金200万円の月間支払い額は
また借金200万円の月間の利息額は
40代で借金200万円の返済は家計を圧迫していますがまだまだ余裕があります。
借金の額と支払金額を見ると、ちょうど車ローンやクレジットと同等ぐらいでしょうか。
40代:借金300万円の危険分析表
300万円の返済データ | |
借入額 | 3000000円 |
毎月の返済額 | 71370円 |
月間の利息額 | 21370円 |
年間の利息額 | 256437円 |
総利息額 | 1282187円 |
借金300万円の月間支払い額は71370円です。
また借金300万円の月間の利息額は21370円です。
40代で借金300万円の返済は大きく家計を圧迫していて、月に使える金額の2割超を借金返済に充てています。
収入の半減が起きた場合には破綻する可能性が大きくなります。
また、借金返済に充てる支払金額も7万円超と大きい点もあり、借金問題の早期解決を考えるならば、借金減額などの手段も検討する水準といえます。
40代:借金400万円の危険分析表
400万円の返済データ | |
借入額 | 4000000円 |
毎月の返済額 | 95160円 |
月間の利息額 | 28493円 |
年間の利息額 | 341917円 |
総利息額 | 1709583円 |
借金400万円の月間支払い額は95160円です。
また借金400万円の月間の利息額は28493円です。
40代で借金400万円の返済は月々の限界支払い額までは達していませんが、相当危険な水準になっていることが分かります。
借金返済に充てる月の支払い額は9.5万円と高額であり、収入の減少が合った場合に家計の破綻に繋がる可能性が大きくなります。
将来何があるか分かりませんから、出来れば借金の金額を小さくしておくか、借金減額をして破綻のリスクを下げておくことをおすすめします。
40代:借金500万円の危険分析表
500万円の返済データ | |
借入額 | 5000000円 |
毎月の返済額 | 118950円 |
月間の利息額 | 35616円 |
年間の利息額 | 427396円 |
総利息額 | 2136979円 |
借金500万円の月間支払い額は118950円です。
また借金500万円の月間の利息額は35616円です。
40代で借金500万円の返済は月々の限界支払い額109000円を超えてしまっています。
以上より、平均的な40代の年収であれば、借金500万円の場合には破産の可能性が高いとして、早急に債務整理を行って借金問題を解決することが望ましいです。
40代:借金600万円の危険分析表
600万円の返済データ | |
借入額 | 6000000円 |
毎月の返済額 | 142740円 |
月間の利息額 | 42740円 |
年間の利息額 | 512875円 |
総利息額 | 2564375円 |
借金600万円の月間支払い額は142740円です。
また借金600万円の月間の利息額は42740円です。
40代で借金600万円の返済は平均的な年収では破綻の可能性が高い借金額ですが、年収の開きも大きい年代なのでデータで見てみます。
毎月の支払い額は14万円超とかなり大きく、注目したいのは月々の利息支払いが4万円超という点です。
月に4万円の贅沢が出来るとしたらもったいないと感じる場合、早急に借金額を減らすことをおすすめします。
40代:借金700万円の危険分析表
700万円の返済データ | |
借入額 | 7000000円 |
毎月の返済額 | 166530円 |
月間の利息額 | 49863円 |
年間の利息額 | 598354円 |
総利息額 | 2991771円 |
借金700万円の月間支払い額は166530円です。
また借金700万円の月間の利息額は49863円です。
40代で借金700万円の返済は家計をかなり圧迫していて、月々16万円超の支払いを行っていることが分かります。
そして利息だけで月5万円ほどになります。
これを理解したうえで借入れを行っている場合は良いですが、そうでない場合には借金額の減少をさせて払う利息額を減らすことをおすすめします。
40代が借金地獄に陥る原因と特徴
40代は一定の収入があるため借入審査に通りやすく、また子育てや住宅ローンなどの出費も重なるため、借金地獄に陥るリスクが高い年代と言えます。
安定した収入があるため借り入れ審査に通りやすい
40代は一定の収入と職歴があるため、金融機関の借入審査に通る可能性が高くなります。その結果、安易に借金に手を出してしまうことがあります。
住宅ローンや教育費などの出費が重なる
40代は住宅購入や子どもの教育費など、多額の出費が重なりやすい時期です。計画的な返済を怠ると、借金が雪だるま式に膨らむ危険性があります。
ギャンブルなど借金に頼る悪習慣
パチンコや競馬などのギャンブルにのめり込み、借金を重ねるケースもあります。依存症になると借金地獄から抜け出すのは困難になります。
計画性のなさ、借金管理の甘さ
40代の借金者の中には、計画性が乏しく借金の管理が甘い人が少なくありません。安易な借金を繰り返すことで、気づいた時には手の施しようがない状況に陥ってしまいます。
40代の借金地獄の実態と体験談
借金地獄とは、多額の借金を抱え返済の目処が立たない状態を指します。40代で借金地獄に陥ると、生活や家族にも深刻な影響が及びます。
借金地獄とは?判断基準は?
借金の返済が収入の3分の1を超えると、返済の継続が困難になると言われています。借金が年収の3分の1を超えたら要注意です。
借金地獄に陥ると起こる典型的な問題
借金地獄では、高金利のために元本がなかなか減らない、返済のために別の借金を重ねる、生活が苦しくなり家族との関係が悪化する、などの問題が起こりがちです。
40代の借金地獄体験談の紹介
ある40代男性は、浪費やギャンブルが原因で1000万円以上の借金を抱えました。返済とギャンブルの悪循環で借金はさらに膨らみ、家族との関係も悪化。最終的に弁護士に相談し自己破産しましたが、信用を失った傷は深いと語っています。
40代の借金地獄からの脱出方法
借金地獄からの脱出にはまず、借金の現状を把握し、弁護士などの専門家に相談することが重要です。その上で、支出見直しや計画的な返済を進めていきましょう。
弁護士などの専門家に相談し債務整理を検討
弁護士や司法書士などの専門家に相談し、任意整理や個人再生、自己破産などの債務整理を検討しましょう。借金を適切にリセットすることで、生活再建への道が開けます。
家計見直しによる支出削減と計画的返済
借金返済のためには、家計の見直しが欠かせません。不要な支出をカットし、返済原資を捻出しましょう。また、金利の高い借金から優先して返済するなど、計画的に借金を減らしていくことが大切です。
借金癖の断ち切り
借金地獄からの脱出には、借金に頼らない生活習慣を身につける必要があります。安易な借金を避け、収入の範囲内で生活するよう心がけましょう。
まとめ
40代は仕事や家庭での責任が重く、想定外の出費から借金に陥るリスクが高い年代です。
借金の平均額を見ても、特に二人以上世帯では住宅ローンの影響で高額化しています。
また、40代は収入が安定する一方で、ライフイベントに伴う大きな出費が重なる時期でもあります。計画的なお金の管理が大切です。
借金を避けることが理想ですが、どうしても必要な場合は適切な借入計画を立てましょう。無理のない返済計画を立て、確実に実行することが重要です。
万が一借金地獄に陥ってしまったら、一人で問題を抱え込まずに弁護士などの専門家に相談しましょう。
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借金支払いを減らしたいという方は「いくら減らせるのか」を試してみてください。(他の「減額例」をさらに見るならこちら)
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とはいえ、借金額を個別に計算することも大変なので、借金の金額が大きい場合には弁護士に相談!ということでOKです。